メザニン(中2階)と格子のある家
北側(アプローチ側)外観。
中2階形式の町家と防火壁の「うだつ」をモチーフにデザインしています。
2台分のガレージとアプローチ部分に屋根を掛け、冬季の除雪作業を軽減するとともに、軒高を抑えることにより落ち着いた雰囲気の外観を創り出しています。
ガレージ、アプローチの除雪作業の軽減と土地が一部変形しているため平面計画がうまくいくかの心配と土地が道路より低いため、その対策に悩んでいました。
また、年齢が70歳代のため、落ち着いた雰囲気の外観を望んでおりました。
「提案していただいた計画案が申し分なく、すべての要望が盛り込まれており満足しました。」
クライアントの年代が70歳代のため、これからますますメンテナンス等が困難になることが予想され
特に長野県内の場合は除雪作業が問題になります。まずはこの作業を軽減することから、アプローチ・ガレージ廻りのプランニングを行ない、さらに外観を全体に一体感のあるものとするため、本体の屋根を葺き下ろす形状としています。さらに外壁材に地場産の信州からまつを使用し、落ち着きを出しています。内部は寝室等の個室以外ワンルーム形式とし、ガレージ上部はオープンな中2階の書斎に使用しています。
「今年7月に完成し、ひと夏を過ごしましたが大変快適でした。これから厳しい冬に向かいますが、
除雪の心配がなくなり、ほっとしています。中2階の書斎から1階のリビングや2階を眺める視点も面白く、トップライトからの光を浴びながら過ごしています。また、階段が緩いので上り下りも楽で明るくオープンな為、階段を使用することが楽しみになりました。足腰の健康にもよさそうです。」
中2階の書斎より階段越しに1階リビングと2階を見る。
上部からトップライトの柔らかい光が落ちてきます。
1階ダイニングキッチン。
アイランド型のキッチンとダイニングテーブル(ウォールナット無垢材でオリジナル製作)
4連引込障子によりリビングと一体となる和室。
旧家で使用していた、書院建具・欄間を再使用しています。
屋根のあるガレージ横のアプローチ。
緩勾配のスロープとして木目調(ノコ目)のタイルを張っています。
「夏椿」を一部アプローチに絡ませて植え、足元のグランドカバーは「たまりゅう」です。
スロープ脇には玉石を撒いています。
2階、WC+洗面室
将来のくるま椅子対応のため広めです。
ダイニングキッチンにチェアをセットしました。